令和5年度、愛知県公立高校入試の解答速報と問題分析
こんにちは。
緑区の学習塾さくら予備校の塾長です。
2月22日(水)に愛知県公立高校入試の一般選抜試験がおこなわれますが、
試験当日の午前10時過ぎくらいから、随時解答速報と問題の分析をおこなっていきます。
それでは、よろしくお願いします。
国語
令和5年度解答例
令和5年度考察
難易度
今年度から、学力検査が1回になり、出題形式など注目されましたが、国語は出題形式や難易度に大幅な変化はありませんでした。
総評
要約問題は、昨年まで記述式でしたが、今年はすでに要約されている文章に対する正しい評価を選択する形式に変わりました。文章の内容・表現の特徴・論理構造を正確に捉える必要がある問題でした。
また、昨年度の問題では出題されていなかった、「全て選びなさい」という選択形式の問題が出題されていたり、昨年よりも「2つ選びなさい」という複数選択の問題が増えたことも特徴的でした。
この、「全て選びなさい」や「2つ選びなさい」は、塾でもよく練習した問題だったので比較的、落ち着いて解けたと思います。
大問4は古典、漢文のどちらが出題されるかにも注目していましたが、今年度は漢文が出題されました。来年度は古典でしょうか。
全体を通して、文章の内容・構成を正確に読み取る力と、正しく表現をする力が必要とされた内容となっていました。
数学
令和5年度解答例
令和5年度考察
難易度
数学も、昨年と比べ出題形式に変化はありませんでしたが、難易度は易化しました。
総評
大問1の計算問題は、数の計算、平方根、2次方程式、関数、確率、平面の特徴と、幅広く出題されました。
しっかり練習してきた受験生は落ち着いて解ける内容でしたね。
大問2は箱ひげ図、合同証明、事象と関数が出題されました。
2019年以来、久しぶりに証明が出題されましたが、出題形式も変化はありませんでした。
事象と関数についても、よく練習した問題であり難易度もそれほど高くありませんでした。
社会
令和5年度解答例
令和5年度考察
難易度
昨年度から大きく変わったのが社会でした。
「2つともできて1点」という完答問題が20問中9問と増えたため、全体的な難易度としては高くなったと考えられますが、資料をしっかり読めた受験生は点数は取れています。
総評
今年度の問題は、資料の読み取りがしっかりできないと厳しくなりました。
昨年度よりも、正確な知識とスピードが求められる試験となった為、時間が足りなかったという受験生が多いかもしれません。
<歴史>
古墳時代から昭和時代まで幅広く出題されており、さまざまな資料を限られた時間で読み取ることが求められた問題でした。
また、1つの問題の中で複数の知識を問われている問題が多かったため、より正確な知識が求められました。
<地理>
歴史と同様に、複数の資料を読み取る形式となっており、他の教科でもよく触れられているSDGsに関する問題や、例年よく出題されている農業や人口に関する問題、そして時差に関する問題も出題されました。
<公民>
人権・財政・法律・選挙に関する知識が問われる問題が出題されていました。
昨年度までは大問5・6の部分が公民でしたが、今年度は大問6がなくなり大問5までの試験となっていました。
また、公民の内容と歴史の融合問題が2問出題されており、より幅広く正確な知識が必要となる内容でした。
理科
令和5年度解答例
令和5年度考察
難易度
昨年度の問題と比べてやや易化しました。単元をまたぐ複合問題なども出題されていました。
また表を読み取る問題が出題されたため、正確にデータを読み取り、知識と結びつける力が必要になったと考えられます。
総評
各問の問題については、正確な基本知識を問われる問題が多かったので、基本語句や特徴を正しく理解することが求められた問題でした。
基本的な公式の使い方、現象が起こる理屈や特徴については一つ一つ丁寧に抑える練習と、
表を正確に時間内に読み取り分析する練習が必要です。
英語
令和5年度解答例
令和5年度考察
難易度
マークシート形式に変化したことで、昨年度と比較して問題の形式も変わりましたが、難易度自体には変化ありませんでしたが、平均点は下がってくると予想しています。
総評
マークシートに変わったことで、記述問題でのスペルミスなどの心配は無くなりましたが、今年度の問題は、資料や本文の内容を正確に読み取ることが求められた問題でした。
大問2・4では、図や表から状況と場面を正しく読み取り、その内容を正しい文法や語順で表現できるかどうかが問われていました。
特に大問4では、複数の資料を正確に読み取り、それらを総合して答えを出す問題が出題されていたため、より素早く正確に英文を読む必要があったと考えられます。
大問3では、日本語の適語補充問題が新たに出題されており、より本文の内容を的確に捉えていること、そして本文内容から推測することが求められました。