2025年度からの大学共通テストの変更点をまとめました|緑区の塾さくら予備校
こんにちは。
緑区の塾さくら予備校の塾長です。
今日は久しぶりに大学入試のことについて書いていきたいと思います。
さて、2025年度、
つまり、今の高校1年生から試験内容が変更される大学入試共通テストなんですが、
結構変わるぜ!
どころか、
激変だぜ!
そして、入試が終わったばかりの中学3年生のお母さんたち!
学校型選抜や総合型選抜受験者は今後も増加しますよ?
受験が終わったばかりで、遊ばせてあげたいのはよく分かりますが、
勉強は高校生からが本番です
高校1年生の1学期から勉強のペースをしっかり作っていくことが大事。
いや、ほんとマジで。
昔の高校生と今の高校生、昔の大学生と今の大学生が置かれている状況って、
まったく違うんですよね
状況が同じなら、入試の内容は変えなくていいですもんね。
時代によって、求められるものが違うから変わるんですよね。
そして、ここ数年僕が思うのは、
小学生・中学生のテストや高校入試の内容も明らかに変わってきている。
でも、小・中学校の学校授業の内容や教え方ってそんなに変わってないんですよね。
なんじゃそれ!って思うかもしれませんが、
それが現実です。
なので、育てるんです。
大切なのは、小・中学生のうちにしっかりとした土台を作ること
それを、
基礎って言うんです。
決して、かんたんな問題が解けるということで基礎があるということではありません。
考える力、行動する力を養うことです。
経験ありませんか?
テスト終わったら、
まったく勉強しない我が子・・・
テスト直しや模試の直しをやらない我が子・・
定期テストの点数が悪くて、
もう、この世の終わりくらいに落ち込んでいたのに、
次の日にはケロッとして、それから何もしない我が子・・・
それって、土台がスカスカってことなんですよ。
さくら予備校生は、テスト前でも、終わったあとでも、
自ら自習に来る子も多いです。
高校入試が終わった当日に、解き直しをすると言って塾に勉強しに来ている子もいました。
そして、
高校生になっても、言われなくても塾に勉強しに来る子が多いです。
で、定期テストでは学年トップの子もいます。
ほんと立派ですよね。
そういう子は、入試の内容が変わろうがなんだろうが、しっかりと対応していくんでしょうね。
でも、そういう子に育てたいんですよね?
勉強は高校生からが本番!それまでにしっかりとした土台を作ること。
大事なことだったので、熱く語ってしまいました。。
前置きが、めちゃくちゃ長くなりましたが笑
さて、それでは詳しく見ていきましょうか。
国語
教科 | 現行の出題科目 | 現行の試験時間 | 出題科目 | 2025年からの試験時間 | 2025年からの
国語 |
『国語』 |
80分 |
『国語』 |
90分 |
変更点とその意図
・試験時間が10分延長され、80分→90分に変更されます。
これは、大問数が4問→5問に変わり、現代文の問題が追加されるためです。
高校国語の言語活動の授業において行われている「レポートを書く・読む」「発表のための資料作成」等によって
養われた能力を測るためという意図で、追加されています。
社会
教科 | 現行の出題科目 | 現行の試験時間 | 出題科目 | 2025年からの試験時間 | 2025年からの
地理歴史 |
『世界史A』 | 1科目選択60分 2科目選択130分 | 『地理総合、地理探究』 | 1科目選択60分 2科目選択130分 |
公民 | 『現代社会』 | (解答時間120分) | 『公共、倫理』『公共、政治・経済』 | (解答時間120分) |
変更点とその意図
・2022年からの新学習指導要領に基づき、地理歴史と公民の科目が再編されました。
地理歴史は、新学習指導要領に追加された「世界史探究」「日本史探究」「地理探究」が科目内に加わり、
公民は、「現代社会」に変わり「公共」の内容が出題されます。
意図としては、高校の学習指導要領で養われた探究の能力を測るためとのことで、地理歴史・公民ともに資料や図
表を正しく読み取り、仮説検証・考察・判断する力が求められます。
科目の選び方と注意点
・上記出題科目の6科目のうちから最大2科目を選択し、解答します。
・『地理総合、歴史総合、公共』を選択する場合は、「地理総合」、「歴史総合」及び「公共」の3つを出題範囲と
し、そのうち2つを選んで解答します(配点は各 50 点)。
・『公共、倫理』と『公共、政治・経済』の組合せを選択することはできません。
・『地理総合、歴史総合、公共』を選択した人は、選択解答した問題の出題範囲の科目と同一名称を含む科目の組合
せを選択することはできません。
・科目の選び方の詳細は以下の表をご覧ください!
数学
教科 | グループ | 現行の出題科目 | 現行の試験時間 | 出題範囲 | 2025年からの試験時間 | 2025年からの
数学 | ① | 『数学Ⅰ』 | 70分 | 『数学Ⅰ』 『数学Ⅰ・数学A』 | 70分 |
数学 | ② |
『数学Ⅱ』 |
60分 |
『数学Ⅱ、数学B、数学C』 |
70分 |
変更点とその意図
・数学はグループ①の科目に変更はありませんが、グループ②は『数学Ⅱ』『数学Ⅱ・数学B』『簿記・会計』 『情
報関係基礎』→『数学Ⅱ、数学B、数学C』に変更されました。
こちらも、学習指導要領が改定されたことにともなって、科目が変更されました。
・試験時間に関しては、出題範囲が増加したことによってグループ②の『数学Ⅱ、数学B、数学C』が60分→70分
に変更されています。
・変更の意図としては、これまでの問題作成方針で示されている「数学的な問題解決の過程」を引き続き重視しつ
つ、新学習指導要領に示されている、数学の各科目で育成することとされている資質・能力を一層重視する必要が
あるためだとされています。
科目の選び方と注意点
<グループ①>
・『数学Ⅰ』『数学Ⅰ・数学A』の2科目のうちから1科目を選択して、解答します。
・「数学A」については、「図形の性質」「場合の数と確率」の2項目に対応した出題とし、全てを解答する必要が
あります。
<グループ②>
・「数Ⅱ」の問題は全て解答する必要がありますが、
「数学B」は数列(数学B)と統計的な推測(数学B)、「数学C」については統計的な推測ベクトル(数学C)
と平面上の曲線と複素数平面(数学C)の4項目に対応した出題とし、この4項目のうち3項目の内容の問題を
選択して解答します。
理科
教科 | グループ | 現行の出題科目 | 現行の試験時間 | 出題科目 | 2025年からの試験時間 | 2025年からの
理科
| ① | 『物理基礎』『化学基礎』『生物基礎』『地学基礎』 | 2科目で60分 | 『物理基礎、化学基礎、生物基礎、地学基礎』 『物理』 (グループ①・②の区別なし) | 1科目選択 60分 |
理科 | ②
| 『物理』 | 1科目選択 60分 | × | × |
変更点とその意図
理科に関しては、グループが2つに分かれていたのが1つに統合されたのみで、その他大きな変更点はありません。
内容としては、これまでの問題作成方針で示されている内容に加え、新学習指導要領に示されている各科目で育成することとされている資質・能力を一層重視したものとなります。
科目の選び方と注意点
・『物理基礎、化学基礎、生物基礎、地学基礎』『物理』『化学』『生物』『地学』の5科目のうちから最大2科目
を選択して、解答します。
・『物理基礎、化学基礎、生物基礎、地学基礎』を選択する場合は、「物理基礎」・「化学基礎」、「生物基礎」及
び「地学基礎」の4つを出題範囲とそのうち2つを選択して解答します(配点は各 50 点)。
外国語
教科 | 現行の出題範囲 | 現行の試験時間 | 出題科目 | 2025年からの試験時間 | 2025年からの
外国語 |
『英語』 | リーディング |
『英語』 | リーディング |
変更点とその意図
英語については、大きな変更点はありません。
これまでの試験と同様に、リーディングとリスニングの試験が行われます。
コミュニケーションを行う目的や場面、状況などに応じて、情報や考えなどの概要や要点、詳細、話し手や書き手の意図などを的確に理解する力を引き続き重視しながら、高等学校において,英語を「聞くこと」・「読むこと」・「話すこと[やり取り]、[発表]」・「書くこと」を統合した言語活動の充実が図られることを踏まえ、情報や自分の考えを適切に表現したり伝え合ったりするために理解した情報や考えを整理したり、何をどのように取り上げるかなどを判断したりする力、そしてコミュニケーションを支える基盤となる音声や語彙、表現、文法等に関する知識や技能についても重視するとされています。
科目の選び方と注意点
・『英語』『ドイツ語』『フランス語』『中国語』『韓国語』の5科目のうちから1科目を選択し、解答します。
・『英語』は「英語コミュニケーションⅠ」、「英語コミュニケーションⅡ」及び「論理・表現Ⅰ」を出題範囲と
し、【リーディング】及び【リスニング】が出題されます。受験者は、原則としてその両方を受験する必要があ
ります。その他の科目については、『英語』に準じる出題範囲とし、【筆記】のみの試験となります。(解答時
間は80分で配点は200点)
情報
教科 | 現行の出題科目 | 現行の試験時間 | 出題科目 | 2025年からの試験時間 | 2025年からの
情報 |
なし | なし |
『情報Ⅰ』 |
60分 |
変更点とその意図
情報は、2025年度の共通テストから新設される科目です。
出題範囲は、「情報Ⅰ」の内容で、新学習指導要領で示されている「情報Ⅰ」で育成を目指すこととされている資質・能力を重視したものとなるような内容とされています。
具体的な問題内容に関しては、大学入試センターのホームページに試作問題が掲載されているため、こちらからご覧ください。
https://www.dnc.ac.jp/albums/abm.php?d=395&f=abm00003277.pdf&n=6-2-1_%E8%A9%A6%E4%BD%9C%E5%95%8F%E9%A1%8C%E3%80%8E%E6%83%85%E5%A0%B1%E2%85%A0%E3%80%8F%E2%80%BB%E4%BB%A4%E5%92%8C4%E5%B9%B412%E6%9C%8823%E6%97%A5%E4%B8%80%E9%83%A8%E4%BF%AE%E6%AD%A3.pdf
いかかだったでしょうか。
しっかりと、備えていくことが大切ということはわかっていただけたかなと思います。
また、細かいポイントなどは次回書いていきたいと思います。
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