小学校でよく出る「音読の宿題」ってどういう役割がある?
こんにちは。
緑区のさくら予備校の佐藤です。
今週から学校が始まり、3学期がスタートしましたね!
さて今日は、小学校の国語の宿題で出されることが多い「音読」についてお話ししていきたいと思います。
今回の話のポイントは、効果ではなくあくまでも役割というところがポイントです。
小学生のお子様を持つ保護者の方は、「音読するから聞いてて!」と、お子様から言われたことがあるかもしれませんね。
私が小学生だった頃にも、実際に音読の宿題がありました。
学校から音読カードをもらい、指定された国語の教科書のページを音読し、保護者にサインや感想をもらうという内容でした。
高学年になると、音読のタイムを計測して記入しなくてはならないなど、学年に応じてさまざまな条件が付いていた記憶があります。
そんな音読ですが、一体どんな役割があるのかというところがポイントなのです。
音読は「ただ文章を声に出して読む」というものではなく、こんな役割があるよということをお話ししていきたいと思います。
まず、小学校の学習指導要領を見てみると、音読の目的や働きについてこのように書かれています。
音読には,自分が理解しているかどうかを確かめる働きや自分が理解したことを表出する働きなどがある。
このため,声に出して読むことは,響きやリズムを感じながら言葉のもつ意味を捉えることに役立つ。
音読は、教科書の文章を声に出して読む必要がありますよね。
その中で、読み方や意味ががわからない言葉が出てきた場合、読むスピードが下がったり、誤魔化して読んだりになるのですが、
そこがポイントなのです。
黙読だと読み方や意味がわからなくても、そのまま流してしまうことができてしまいますが、音読はそうはいかないのです。
声に出して読み、それを大人に聞いてもらうことによって、どこがしっかりわかってて、どの言葉や部分がわからないのかということを洗い出すことができるのです。
お母さんたちから、そんな時間ないよーーーーと言われるかもしれませんが・・・
間違っていた部分や曖昧な部分を洗い出し、そして修正しながら繰り返し読むことによって、定着していき、より深く教科書本文の内容を理解していくことにつながっていきます。
音読を繰り返していると、だんだん読むスピードが早くなり、感情を込めて読めるようになってきますよね。実感したことがある保護者の方もいると思います。
それこそが音読の役割です。
読み方や意味がわからないところを洗い出す
↓
指摘・修正をしてもらう
↓
その状態で繰り返し音読する
↓
言葉や内容の理解が深まり、それを子供自身も実感できる
↓
読み方ではなく内容に目が向けられるようになり、内容に合わせて読み方を工夫できるようになる
↓
さらに内容の理解が深まっていく
まとめると、このような流れになります。
この上から2番めの指摘と修正をすると、
子どもがぷいっ!!となってしまい、お母さんたち的にはこっちだって忙しんだよ!!とイラッ!っとするところかもしれませんが、我慢してあげてくだいね笑
声に出して読んでいるからこそ、自分自身でも早くなってきたな、スラスラ読めるようになってきたなと実感できるのも音読のメリットだと思います。
なので、継続して練習することに意味があるので、「毎日やろう!」という宿題で出ることが多いのです。
塾でも、小学生の国語の授業の中で、問題文や問題に関わる部分を声に出して読んでもらいます。
その中で改めて読み方や意味がわからない言葉、本人にとって内容的に理解しにくい部分を洗い出した上で、読解問題に取り組めるように、さくら予備校ならではの方法で進めています。
さて今日は、音読の1つの役割についてお話しました。
その他の音読によって得られる効果はまた別の機会にお話できればなと思います。
小学生のうちから、音読はコツコツ練習していけるといいですね!
それでは。
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