愛知県公立高校入試問題を分析・解説〜国語の整序問題編〜
こんにちは。
緑区の塾個別指導さくら予備校の佐藤です。
7月に入り、大変暑い日が続いていますね。
昨日、塾に行く途中にセミが鳴く声を聞いて、ああ夏だなと感じました。
さて、最近令和5年度の愛知県公立高校入試の詳細が、だんだんとわかってきましたね。
マークシート形式になり、どのような問題が出題されそうなのかということも、少しですがこちらのブログでお話ししました。
今日は、その中でも国語の問題に着目して、ここ2年で出題されるようになった問題と、解き方の一例についてお話ししていきたいと思います。
近年の問題傾向は?
近年の国語の入試問題を分析したところ、ひとつの共通点としてこのようなことがわかりました。
それは、「文の整序に関する問題が出題されるようになってきたこと」です。
文の整序に関する問題というのは、
例① 5つの文章を筋道が通るように並び替えて、2番目と4番目に当てはまる文章を選びなさい。
例② 次の一文を本文中のどこに当てはめると筋道が通るか選びなさい。
など、きちんと意味や筋道が通るように文章を正しく並び替えることが求められる問題です。
例①の問題は、2017年・2018年にも出題されていましたが、2021年・2022年でも再び出題されるようになりました。
例②のパターンも2015年に一度出題され、2021年で再び出題されるようになっているので、マークシートになった2023年度入試でも文の整序に関する問題は出題されるかもしれません。
では、どのように考えて問題を解いていくといいかということについてお話ししていきます。
文の整序問題のポイントは「起承転結」
今回は、2022年度のB日程国語の問題で出題されたこちらの問題を例に解説していきたいと思います。
こちらの問題、先ほどお話しした並び替えの問題で近年よく出題されているのですが、もう一つこの問題を取り上げたのには理由があるんです。
実は、この問題「2点問題」なんです。
正答率のデータを使って入試対策をしている塾は塾長の知っている限りでは、愛知県の塾の中でも緑区の個別指導さくら予備校だけですからね。
ということを踏まえて、解説していきます。
「起承転結」というのは、
起:話の導入部分(これについて話しますよ〜という部分)
承:話を進めていく部分(いつ・どんな場面で・どんなことがあったかなど)
転:急展開や変化のある部分
結:話のオチやまとめ・結論となる部分
という話の一般的な流れのことです。
文章の並び替え問題においても、この流れに当てはめながら解いていくとわかりやすいと思います。
先ほどの例題で解説していくと、
①「起」:話のきっかけや導入の部分にあたるため、「このことについて興味を持ちました」「このことについて話していきますよ」という内容がきます。よってイが1番目であるとわかります。
↓
②「承」:①の内容について話を進めていく部分にあたるため、いつ・どんな場面で・どんなことがあったかという内容がきます。よって、具体的な場面や状況を説明しているオが2番目に当てはまります。また、オの最後では、「議論が深まらなかった」という問題点が出てきたことも次のヒントになります。
↓
③「転」:②で出てきた問題に対して、どうしたのかという動きがある部分であり、文章全体のポイントとなります。内容を見ると、「グループの一人が〜した」という変化から、全体が大きく動いていることがわかるので、エが3番目に当てはまりますね。
↓
④「転」の続き:③で大きな変化があり、その変化をもとにどのように進んでいったのかという部分です。内容を見ると、「そこで私たちは〜をすることにしました、その結果〜ができました」とまとめに向かってことが進んでいる、ウが4番目にくることがわかりますね。
↓
⑤「結」:最後の締めの部分です。文頭に「この経験から」と、これまでの経験をまとめている文言が来ていることからもアが5番目に当てはまります。
よって、答えは2番目:オ、4番目:ウ
というように、整理して解いていけると思います。
今回は、解き方の一例をご紹介しましたが、
さくら予備校の授業では、さらに詳しくお話ししながら解説を行っております。
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今日は、愛知県公立高校入試の国語の問題傾向分析と、解説を少し行いました。
まだまだ暑い日は続きますが、この夏も頑張っていきましょう!
それでは!